ジャスト イン スプリエ

K・S・Yの3人による更新となります。タイプの違う3人の怒涛の日々をお送りいたします。

世界193全か国をひとことで紹介する。中央アジア編(byS)

こんばんは、Sです

中央アジアはあまりスポットに当てられることはないが、世界史のおいては10世紀以前から「ソグド人」という交易商が活躍したり、その後はシルクロードの中継地になったり、世界の要衝でした。

中央アジアの5か国のはすべて2つの共通点があります。「~の国」と言う意味である「~スタン」が国名につくこと。もう一つは旧ソビエト連邦であること。

前置きはこの辺にして早速みていきます。

  

中央アジア〉5カ国(17.~21.)

17.カザフスタン 世界最大のウラン生産

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 ロシアの真下に面しているでっかい国で、世界最大の内陸国である。

ウランの生産量では世界一を誇り世界各国に輸出しているが、世界で唯一核兵器を自発的に放棄した国でもある。ウランの他にも鉱物資源が豊かで、資源輸出によってマレーシアと並ぶ中進国になる。

「カザフ」とはコサックと同じ語源。「放浪者」みたいな意味で、元来は定住しない部族であった。テュルク系民族*1カザフスタン人は世界で二番目に肉を食べる。1番は狼である」というジョークがあるらしい。そのくらい肉が好きな民族、ということである。

アラル海カザフスタンウズベキスタン(19.)の国境にある湖だが、「干上がった湖」として有名。かつては日本の東北地方と同じくらいの面積の世界第四位の巨大な湖であったが、旧ソビエト時代に10分の1にまで干上がった。塩湖であり、乾燥して現れた塩が周辺の生活環境にも影響を与えているという。20世紀最大の環境破壊とまで言われることがある。

首都のアスタナは日本の建築家黒川紀章が都市計画を手掛けたという近未来都市になっている。

めっちゃ美人なバレーボール選手と、全裸のCAが出てくる旅行会社のCMは一時期話題になった(気になるなら検索)。

 

18.キルギス(タン)  世界で一番長い詩

f:id:ksy302014:20190109023141j:plain ※画像は叙事詩マナスに関する銅像ウィキメディアコモンズを通じてYakov Fedorovの提供

  この国は国名がキルギス、またはキルギスタンという。中国との国境を天山山脈に沿い、標高の高い国。

キルギス人は顔が日本人にちょっと似ている。「古来キルギス人と日本人は同じ民族だった。肉が好きなのがキルギス人に、魚が好きなのが日本人になった。」という伝説があるらしい。ほんまか嘘かは知らん。

誘拐婚」という奇習がある。日本でも、脅迫で結婚しても、脅迫から免れてから取消の請求をせずに3カ月経過した時(または追認した時)は結婚が有効になるが(民法)、キルギスでは伝統的に家族ぐるみで女性を強硬手段で結婚する風習がある。ただし、近年廃れつつはある。詳しくはクレイジージャーニーを参照。

「マナス」という民族叙事詩が誇りであり、アイデンティティ。「マナスチ」と言われる語り手(琵琶法師みたいなもんか)によってキルギスで口承され、世界で最も長い詩としてギネスブックに認定されている。

 

 

19.ウズベキスタン ティムール帝国

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※左図:サマルカンド 右図:ティムール帝国の国旗

 ティムール帝国とは、13~15世紀にかけて中央アジア全域と現在のイラクアフガニスタンにかけて支配した大帝国である。モンゴル帝国の継承者であり、イスラム教の帝国でもある。その首都であったサマルカンドイスラム世界の中心地となり、文化・芸術の最先端が集った。サマルカンドは現在ウズベキスタンの首都であるが、当時の豪壮な建築を見ることが出来る。

ウズベキスタン中央アジア5か国のなかで最大人口を誇る。また、他国を二つ またがないと海に出られない国のことを二重内陸国というが、二重内陸国は世界にウズベキスタンとヨーロッパのリヒテンシュタインだけ。

日本との関係では、ナヴォイ劇場の話がある。第二次世界大戦後、ソビエト連邦の捕虜となった日本人が現在のウズベキスタンで作らされたナヴォイ劇場だが、その仕事の出来の良さから災害によっても壊れず重宝されたという話。

首都タシケント中央アジア最大の都市。中国では石の町と呼ばれ、シルクロード商人キャラバンのオアシスとして栄えた。

 

20.タジキスタン パミール高原

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パミールは「世界の屋根」とも言われる。ちなみに、ヒマラヤ山脈など中央アジアの他の山地も「世界の屋根」と言われることがある。かつてシルクロードの道は、この高原を超えて進んだ。タジキスタンはこのパミール高原の一部を含め、国土のほとんどが山岳地帯。

主要民族のタジクはペルシャ系。旧ソ連からの独立の際に内戦に発展し、国連組織により派遣された日本人が犠牲になっている。

中央アジアで最も貧しい低開発国で、国民所得は一人当たりで3000ドル程度。開発が進んでいない分秘境と呼べるような、壮大な風景が見られる。

眉毛が繋がっている女性が美人、という独特の文化があるらしい。(19.ウズベキスタンにも同様の美意識がある。) ただし、その文化が現在も普及しているかはちょっと確証がない。

  世界一高いダムがある。

 

21.トルクメニスタン 白亜の北朝鮮

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国土の85%がカラクム砂漠という砂漠に覆われている砂の国。砂漠の真ん中にある消えない炎の穴「地獄の門」が有名。

「トルク」の通り、トルコ系(テュルク系)である。

 一党独裁の政治体制のもと、金色の大統領像を建てたり大統領崇拝をかなり前面に押し出している。報道の自由度ランキングで世界一ワースト3で、「白亜の北朝鮮」と呼ばれたりする。石油・天然ガスで経済が潤っているが、砂漠の中にある整然と整備された人口都市には人があまり歩いていない独特の風景がある。

テュルク系民族トルクメン人は、歴史上では、非イスラーム人を奴隷として奴隷貿易をやっていた事で有名。ロシア帝国による中央アジア植民地化はこの奴隷貿易廃絶を大義名分として行われた。

国連によって承認されている永世中立国

 

 

あまりなじみがないところが多いので、出来るだけ国のカラーが見えるよう心掛けたつもりですが、どうだったでしょうか。

次回はインドとその周辺の南アジアへ行きます。

 

*1:テュルク≒トルコだが、本来トルコ民族は中央アジアから発祥し各地に渡ったもので、現在のトルコ共和国はその一部である。トルコ人と区別し一般に「テュルク系」と言う。