どうもさこです。
193ヶ国シリーズを久しぶりに更新します。
今回「ロワーギニア」と言うくくりで紹介します。
帝国主義時代の名残がのこる印象です。
これらの中で多くの国が、植民地時代からアフリカの産品を輸出する際の港としての「~コースト」という俗称を持っています。
北アメリカとカリブ地域に奴隷として行った黒人の大部分は4民族(フォン・アジャ・エウェ・ガアダンビ)は、西アフリカのこの地域が多いです。
CFAフラン導入国(XOF)が大半で、つまり通貨はフランス式の共通のものを使ってます。
だいたいの国が「フフ」と呼ばれるはんぺんみたいなやつが主食。ヤムイモやキャッサバ(タピオカの原料)を原料として作るます。
(ロワーギニア 4カ国)
108.ガーナ アフリカ独立運動
ウィキメディアコモンズより: 右:ケンテ衣装の生地(Bottrackerより) 右:ケンテを着たアシャンティ(ガーナ民族)の王
サッカーやカカオ輸出(世界2位)ではコートジボワールのライバルで、旧イギリス領のガーナ。近年経済成長率が高い。1957年に英国連邦最初の黒人独立国になり、アフリカ独立の先鞭をつける。白人支配の上で独立したローデシアや南アフリカ、特殊なリベリアを除くと、サブサハラでも最初の独立。当時の首相エンクルマは世界史でも出てくる、1960年「アフリカの年」を主導した人物。アカン人(ガーナの民族)が5割弱と大部分を占める。民族衣装ケンテはイギリスの植民地独立後にできた「新しい民族衣装」で、独立と運動への誇りと国土への愛着を表している(画像)。
現在のガーナは民主国であるが、国土内の5つの民族的地域分類があり、それぞれに王がいる。
西アフリカには金が取れる場所が多く、特にガーナは公式にゴールドコースト植民地と呼ばれた。
野口英世はガーナの首都アクラで黄熱病研究に取り組み死亡した。
世界史上のガーナ王国は、現在のガーナとは全然違う場所にある(マリとセネガルのあたり)。
国民の7割がキリスト教徒
109.トーゴ 土着宗教
土着宗教が根強い数少ない国(5割が土着宗教の信者)
首都ロメにある(ブードゥー)呪術マーケットでは、写真のような動物のミイラ等不気味なものが沢山売っている。
隣国ベナンとは兄弟みたいな感じ(同じアジャ族、ミナ族がいる)。ベナンと文化的民族的に近い。旧フランス領である点も近いが、トーゴはドイツ植民地であったこともある。ブードゥー教の信仰がベナンより強い。
泥でできた数階建ての住居が並ぶ「クタマク」村は世界遺産。
ギニア湾沿いにガーナ・トーゴ・ベナン・ナイジェリアに居住する「エウェ人」が最大民族だが、10%ほど。他民族国家である。
ECOWASの本拠がある。
110.ベナン ダホメ王国
民族は4大民族がおり、フォン・アジャ・ヨルバ・バリバで3/4。
人口の1/4を占める「フォン人」はベナンに特徴的な民族。
ダホメ王国(17世紀)の支配的地位を持った民族。非常に軍事力が強く「黒いスパルタ兵」と呼ばれる*1。彼らが他部族を奴隷として貿易した、奴隷貿易で繁栄したダホメ王国は専制君主の中央集権国家である*2国旗のクオリティがやばいが本物のやつで、著者が書いたものではない。
このダホメ王国が有名なのは、西アフリカやアメリカのハイチなどで広く信仰されている(信者5000万)ブードゥー教の起源があるから。その奴隷とされた代表的な民族、「アジャ族」はブードゥー教*3を始めた(諸説あり)。
17%がブードゥー教の習慣を維持している。他の伝統的宗教を合わせると50%が信仰している。ただし、日本と同じように他の宗教(キリスト・イスラム)との融合がよく見られる。
歴史の大まかな流れ
ポルトガルと奴隷貿易→フランス植民地(フレンチダホメ)→西アフリカで唯一共産主義を採用
111.ナイジェリア アフリカ1位の人口と経済
アフリカ1の人口を誇る。石油も出て、近年南アフリカ共和国を抜いてアフリカ一の経済大国になった。
タピオカの原料となるキャッサバ芋の生産量は世界一。
ちなみに、アルジェリアとは関係ない。
主要なハウサ(イスラム)・イボ(キリスト)・ヨルバ(混合)の三大民族がいる。ヨルバは西アフリカ最大の民族である。
北東部のチャド・カメルーン国境付近ではボコハラムが勢力を持っている。
イボ人は商才に長けた民族であった。イボ族を中心としたビアフラ共和国の建国をめぐるビアフラ紛争は民間人含め150万人以上の死者を出した。特にビアフラ共和国への兵糧攻めによる飢餓は世界的に非難された。
ちなみに、アフリカで日本より人口が多いのはナイジェリアだけ。
アフロビートの発祥。
ボビーはナイジェリア出身。
映画製作数世界一。
面積がある方がアルジェリア。人口が多い方がナイジェリア。