ジャスト イン スプリエ

まっさん、さこ、やんもの3人による更新となります。タイプの違う3人の怒涛の日々をお送りいたします。

世界193ヶ国をひとことで解説 旧ローデシア関連の国

おはようございますさこです。

今回は旧「ローデシア」の国を紹介していきます。

ローデシアはアフリカ南西で1980年まで存在していた白人政権の国で、かつては「アフリカの穀物庫」と言われ経済的にも豊かな国でした。

基本的には現在のジンバブエが旧ローデシアの地域が中心ですが、その周辺国にも一時勢力を持っていたこともあり、今回4か国をローデシア関連としてご紹介します。

 

 (旧ローデシア関係 4カ国)

133.ザンビア アフリカ一平和

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ビクトリアの滝(Nici KeilによるPixabayからの画像)

植民地時代は「北ローデシア」と呼ばれ、ジンバブエより早く独立する(1964年、東京五輪の年)。その後一度も内乱・革命のない平和な国。多民族構成のアフリカの国としては珍しく、ザンビア人もそのことを誇りに考えているらしい。アフリカ1平和な国。(世界平和度指数2018)

国内には73の部族がいる。

産業では鉱業がさかんで、エメラルドの産出では世界でも3本の指に入る。DRCからザンビアにかけて「カッパーベルト」と言われる銅の生産地帯があり、ザンビアはアフリカ1の銅生産。注)ちなみに世界で見ると南米のチリが断トツである。

 

ビクトリアの滝ザンビアにあり、滝が流れ落ちる手前を泳げる「悪魔のプール」がある。*1

ガンビアとは名前が似ているが関係ない。

 

 

134.ジンバブエ 反動的な白人排除

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2009年に発行された1000兆ジンバブエドル(ウィキメディアコモンズを通じMisodengakuより)

 

植民地時代は南ローデシアと呼ばれ、早くから入植が進む。植民地以後、白人政権の「ローデシア」により独立、白人支配が続いた。1980年に現「ジンバブエ」が建国。

ローデシア時代は農業・鉱業・工業のバランスの取れた国家だったが、政権交代後に白人農家の土地収用政策などの結果経済が混乱する。極端な政策の結果、ハイパーインフレを起こした国として有名。

独立後から37年にわたって独裁し続けた「ムガベ前大統領」は、2017年に辞任。辞任の時は世界最高齢の独裁者だった。

「ショナ人」と言われる民族が7割を占める。

タバコ産業がさかん。

現在も高い識字率を誇り、ローデシア政権以来の綺麗な街並みがある。

一方で失業率が高い。国民の70%が失業状態である(2011年)

 

136.マラウイ アフリカ大陸の滋賀県

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国土の大きな面積を西部にある「マラウイ湖」が占める、日本で言う滋賀県のような湖がアイデンティティの国。

この国の特徴であるマラウイ湖は世界でトップクラスの貯水面積(4位)を誇り、世界で最もたくさんの魚がすむ湖。「湖のガラパゴス諸島」と言われるほど、多様な魚がすむ。とくに「シクリッド」という魚は固有種を含め800種いて、ガラパゴスと言われる所以。

ボツワナなどと共に独立後一度も内戦を経験していないアフリカでは数少ない国の1つ。そのため、「Warm heart of Africa」と言われる。

旧称「ニヤサランド」といい、ブラックアフリカでは例外的に、南アフリカアパルトヘイト政権やローデシアといった、白人国家とも国交を築いていた。

しかし最貧国の1つでもある。2018年12月では、JICAの青年海外協力隊の派遣実績が世界でいちばん多い。

民族は主に「チェワ族」、チェワ語が公用語

 

 

137.モザンビーク 銃と鍬

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アフリカ大陸の東岸に沿って細長く伸びる国。

銃と鍬で共産主義を模したマークが国旗にある。銃器が国旗に含まれる珍しい国。

この国の特色は、その政治姿勢がコロコロと変わるところ。ポルトガル語圏であり、PALOPに所属している。しかし他のPALOP諸国から離れていることもあり、一時期英国連合に入ったこともある。また、共産主義も経験しておりその名残が現在の国旗にも残っている。

90年代まで内戦があり、そのため現在高い経済成長率に関わらず貧困国。モザンビーク独立戦争後の、共産主義 対 反共産主義モザンビーク内戦(1997〜92)では、100万人くらい死んでいる。現在は、両勢力は政党として残存。

あまり知られていないが美しいビーチが沢山あるリゾート地である。

織田信長に仕えた黒人侍「弥助」の出身地と言われている。

 

*1:ビクトリアの滝とビクトリア湖とは別の場所にある。