アフリカと言えばイメージするサバンナの多くは東アフリカの「アフリカ大湖沼」の地域にある。キリマンジャロはタンザニアとケニアの国境に。
世界三大瀑布の一つ、ビクトリアの滝があつビクトリア湖周辺にこの6か国はある。
社会的には、東アフリカ共同体に加盟する国々という共通店ももつ。
ライオンキングの舞台になったのはこの辺である。特にケニアとタンザニアはthe サバンナってところ。キリマンジャロがある。
地域によって名称と、食感が若干異なる。
アフリカ大湖沼(6)
124.南スーダン 最新の独立国
現代世界でトップクラスにあれている紛争地帯がスーダン・南スーダンである。現在も続く紛争によって、国連加盟国で最も新しいこの国が誕生する。
北部に位置するスーダンとの違いは民族である。スーダンの紹介時もお伝えしたが、スーダンはマグリブの色が強いのに対し、南スーダンはブラックアフリカの色が強い。スーダンと異なりアラブ連盟には所属せず、東アフリカの連合体に所属。
平均身長195センチの少数民族ナイル系ディンカ族がいる。注) 身長が高い国はオランダ人やボスニア人。
脆弱国家ランキング1位
125.ケニア 東アフリカのハブ
南のタンザニアと並び、この地域の中枢を担う国。マサイ族はケニアとタンザニアにまたがって生活圏がある。国境にはキリマンジャロがある。
首都ナイロビは、カイロとヨハネスブルグに次ぐアフリカ第三の都市。その歴史は浅く、アフリカでも最も急速に成長した都市の1つ。そのひずみとして、都市周辺には巨大なキベラスラムがある(世界最大?)。
中国から10兆円以上の総投資がなされている国の1つ。全長480キロの鉄道敷設事業。タンザニアと並び、日本もODAで力を入れている国の1つ。円借款、技術協力が多い。
世界史的にはホワイトハイランドと呼ばれる、その住みやすさから植民地として重宝された地域である。旧イギリス領東アフリカ。
42の民族がおり、主要な10民族で90%ぐらいを占める。宗教はプロテスタントが5割弱、カトリックが25%弱、ムスリムが1割程度。公用語はスワヒリ語と英語だが、より英語の方が広く利用されている。
ナイロビにあるキベラスラムは世界最大のスラムと呼ばれる(諸説あり)。
マラソンが強い。
126.タンザニア サバンナ
タンザニアは地理的・歴史的文脈から、「タンガニーカ」と呼ばれる大陸部と「ザンジバル諸島」の2つに分けられる。
タンガニーカの地域はサバンナが広がる。
ザンジバル諸島は、18世紀以降オマーンの支配下に入り、イスラム圏との奴隷貿易の港になった地域。貿易商を通じてイスラム教もここから東アフリカ普及していく。この時にアラビア語と土着のバントゥー語とが融合したのがスワヒリ語である。
スワヒリ語を特に重視している国。国民はほぼ100%解することができる。ちなみに、ライオンキングのOPの「あーにゃめんなー」てやつはバントゥー語で、「ハクナマタタ」はスワヒリ語。
また、国土全体でみてもイスラムの影響が強く、人口の35%がムスリム。ザンジバルではほぼ100%ムスリム。
他はキリスト教が30%、土着宗教が35%。
東のコンゴ民主共和国との国境にある縦に細長い湖は、ビクトリア湖に次ぐアフリカ2位の広さ、バイカル湖に次ぐ世界2位の深さを誇る湖。
旧首都のダルエスサラームは今回の地域圏での最大都市。
キリマンジャロコーヒーはタンザニア産のコーヒー一般を指し、主要輸出品になっている。タンザナイトというタンザニア独特の宝石がある。
ザンジバルにはアラブ人、アラブ人の混血が多く住む。「タアラブ」というジャンルの音楽が発祥し、東アフリカで流行している。
日本がODAでの金銭援助においてアフリカで力を入れている国(累積、今年度の無償資金援助はサブサハラアフリカ1)エジプト除く
127.ウガンダ アフリカ随一の飲兵衛
画像:ワラギ(ウィキメディアコモンズを通じPeter bより)
ウガンダ人は酒が好きで、ワラジと呼ばれる密造酒を飲む
数年前まではアフリカで突出して酒の消費量が多かった。データソースによって揺らぎがあるので、現在はちょっと変わった可能性あり。
キリスト教信者が85%(カトリックとプロテスタント半々)。ただ、土着の呪術信仰があり、アルビノや子供の臓器が販売されたりしてるらしい(諸説あり)。
ニシゴリラがいるガボンに対し、「ヒガシゴリラ」といわれるゴリラがいる、数少ないゴリラの生息地。
マウンテンゴリラの保護地区のため政府に土地を追い出された先住民のドキュメンタリーVICEで見られる。
128.ルワンダ ホテル・ルワンダ
小さい国土の内陸国だが、人口密度がアフリカ1高い。
その凄惨な歴史でルワンダは有名である。
ブルンジ・ルワンダは、コンゴとともにベルギー領コンゴを構成。その後、タンザニアとともにドイツ領東アフリカを構成したことともある。
フツ族とツチ族の違いは本来ほとんどなが、ベルギーの植民地統治の上で明確な区別がなされた。ツチ族の方が支配階級とされ、1990年代のルワンダ虐殺にて50万人以上殺される。公用語が4つ(英語・フランス語・スワヒリ語・キニやルワンダ語)あり、多言語話者が多い。
男女格差が小さく、2018年はジェンダーギャップ指数が低く世界6位。北欧に次ぐ数字であった。その理由として、内戦による人口減少から女性を積極的に活用したことがある。その結果、国会議員の6割以上が女性で、議員の女性比率は世界一となっている。
キリスト教が9割近く、カトリック・プロテスタントが半々で、アベンチスト教会が1割。
129.ブルンジ ルワンダの兄弟
ルワンダとブルンジの国境 PYCRYLを通じて(United States. Central Intelligence Agency.United States. Department of State. Office of the Geographer.)より。
ルワンダのすぐ南にあるルワンダとは兄弟のような小さな内陸国。人口密度もルワンダに次いで高い。
貧困度では、ルワンダ(20位)に対しブルンジ(3位)の方が深刻である。一人当たりのGDPは818ドル。(2018)
言語事情もルワンダと類似で(公用語はフランス語とキルンディ語)、多言語話者が多い。
世界でもワーストクラスの最貧国で、GDPはルワンダの1/3程度。
言語(ルンディ語)はルワンダ語と意思疎通できる。
人生満足度指数や都市化率が世界で最も低い。気になる方、データソースはググってください(笑)。
*1:以前どっかで紹介した(と思う)フフと似ている。主にトウモロコシ粉を原料としている違いがある。