あけましておめでとうございます。
長年もかけて進めてきたこの企画ですが、この年末年始にラストスパートかけるということで
新年早々から、更新します。
今回のポリネシアは、オセアニア諸島の中で一番太平洋のど真ん中の僻地、ニュージーランド・ハワイ・イースター島を直線で結んだ三角形の地域に広がる島々です。
民族の身体的な特徴が他と一線を画しており、ポリネシア人は身長が高く屈強な人が多いです。イメージとしては、「モアナと伝説の海」。
たとえば、トンガ人の平均身長は男性で176センチあります。身体能力が高く、ラグビーやプロレスなどのスポーツでも頭角を現しています。ちなみに、ニュージーランドのマオリはポリネシア系で、オーストラリアのアボリジニはオーストラロイド。
ウィキメディアコモンズより:User:Kahuroa - Outline: File:World2Hires filled mercator.svg; Map information based on Vaka Moana: Voyages of the Ancestors - the discovery and settlement of the Pacific, ed K.R. Howe, 2008, p57.
ポリネシア (3)
156.ツバル 沈みかけの国
標高が低く、キリバスやモルディブとともに地球温暖化による海面上昇で沈みかけの国としてよく取り上げられる小国。
経済も小さい国。名目GDPは世界で最も低く、38億円。ちょっとしたベンチャー企業くらいのサイズ。
国別トップレベルドメイン(.tv)をアメリカの企業に売却していることで知られる。
AbemaTVの公式サイトなど、テレビ関係のサイトで利用されたりしている。
もともとはキリバス(前章)と同じ植民地区分だった。
157.サモア 太った女性の母系社会
ポリネシア人が最も多く住む地域。
92%がネイティブのポリネシア人で、さらに国外に多くのサモア系が移住している。
そのため土着言語サモア語も根強く残っている。
「マタイ」といわれる母系社会が特徴的で、太った女性が魅力的とされていることも特徴的。肥満率も高い。
注))太平洋諸島一般的に、肥満が問題になっており(参考 ナウル然り)、世界肥満ランキングをならべると10位までをほとんとオセアニア諸島が独占する。
選挙により国家元首(日本でいう所の天皇)を選ぶという珍しい政体をとっている。
日付変更線を挟んですぐ隣に「アメリカ領サモア」がある。
国民みんなが視聴する、視聴率90%のテレビ番組がある。
158.トンガ オセアニアの帝国
ウィキメディアコモンズより:戴冠式のトゥポウ6世(2015年7月4日)Cpl.BrittneyVito-https://www.dvidshub.net/image/2044038/coronation-day#.VcF4T_k71kB
オセアニア島嶼国で唯一の元帝国主義国で、唯一欧米の植民地になっていない国。
王政が今でも残っている。
13〜16世紀で「トンガ交易圏帝国」を築き、
ポリネシア全域さらにメラネシアやミクロネシアを支配。支配地域以外にも朝貢体制に近いものを敷いた。
さらに19世紀には、ヨーロッパの植民地主義にならって隣国フィジーを信仰したりしている。
太平洋戦争時には、イギリス側に立ち日本と交戦。
人種的に大柄な人が多く、過去世界一大柄な国王としてギネスブックにのったことがある。(トゥポウ4世 209.5kg)。
現在のトンガは日本との貿易が盛んで、カボチャを主に対日輸出用で生産している。
(補)その他
その他、以下の国の飛び地もポリネシアに属する。
タヒチ島で有名。世界の90%の黒真珠を生産している。
言うまでもないアロハなリゾート。
・イースター島(チリ)
言うまでもないモアイ。チリ領である。
以下3つについては国連承認されていないが日本は国家承認しており、外交もしている。
・ニウエ
これにてオセアニア諸国が終了です。
次回からは、南北アメリカ大陸 に入りいよいよこのシリーズもフィニッシュです。